加山さんはコーヒーカップ制作をライフワーク的に継続されていましたが、時にはこのようなデミタスカップにも挑戦されることもあったようです。 サイズは概ね以下の通り。カップ直径；7.0cm (持ち手含まず)高さ：6.8cmソーサー直径；13.8cm高さ：3.2cm仏語で「カップ半分の」というデミタスの字義通り、加山さんの普通サイズのカップ「半分」なので、一般的なデミタスカップと比するとたっぷり入るところはご愛嬌です。大きさの目安として、最後の写真で普通サイズのカップ(非売品)と並べてみました。 カップは小さくても持ち手はしっかりしており、手にしたときに指の収まりがとても自然です。益子で陶芸の手ほどきを受けた加山さんは、「『ハンドル(持ち手)は本体から生えているように』と先達から教わった」と仰っていたそうで、民藝の流れがこのような部分にも続いていることを感じます。 カップ＆ソーサーとして作られていますが、ソーサーも4.5寸皿として使えそうです。 たとえ小さな皿でも、使い手に何を載せようかと楽しむ余地を残すように絵付けが施されていることが、このような小品だからこそよくわかるのではないでしょうか。 未使用ですが、20~25年程自宅保存されていましたことをご理解ください(出品に際して一度水洗いしています)